2013年9月7日土曜日

正倉院正倉整備工事第4回現場公開

先週の8月30日(金)に、正倉院正倉整備工事第4回現場公開
に行きました。

平成23年10月から正倉院の整備工事が行われており、半年に
一回程、その工事の進捗状況に応じて現場公開が行われている
第4回目で、事前にハガキで応募して抽選に通らなければ見学
できません。

私は第1回からすべてはずれていて、今回初めて見学できました。
感激です;;

正倉は古都奈良の世界遺産登録に伴い1997(平成9)年国宝指定
(ちなみに宝物は国宝に指定されていない)
間口33m・奥行9.4m・高さ14m
 





素屋根に覆われています


前回は明治に解体修理が行われていますが
今回は解体はせずに、補強工事と屋根瓦の
葺き替えが行われています。











正倉院は東大寺の正倉で、聖武天皇の遺愛の品が光明皇后により
献納されたことに始まり、聖武天皇の亡くなった756年頃には築造
されていたと思われます。

正倉は内部で三つにわかれており、聖武天皇遺愛品は当初より
勅封倉として北倉で、中倉・南倉は東大寺に関わる品物が納められ
鉄筋コンクリートの西・東宝庫に移されるまで、千年以上宝物を伝えて
きました。


かつて高床の下に乞食が住んで焚き火などもしていたという
よく火事にならなかったと思うと同時に住みやすそう・・・



南面

 
南倉扉




中倉
第1回から全回見学しているという強運の方によれば、今回が一番近くで見学できている
とのことで、今回見学できて本当に良かった;;



中倉内部
内部は二階でロフト状
補強工事がされています


中倉内部壁面
こちらは校倉造りの外側にあたる





北倉内部壁面
北倉・南倉をメインに作ってあるのでこちらは普通の板状壁





宮内庁の腕章をされた方が沢山いて、どの方も様々な説明を
詳しくしてくださっていました。

その中で衝撃的だったのは、歴史の教科書に載っていた
校倉造りは湿気により木の厚みが変わって自動的に空調
整備をしているから倉庫に適している、ということは無い、
ということでした。

特に木の厚みが変わるということはないそうで、正倉院宝物の
保存状態が良いのは、檜の校倉造りの中で杉の唐櫃に入れられて
いたことによるのではということでした。
うーむ、今の教科書にはもう載っていないのかな;



北面
北倉は鎌倉時代に落雷で一部焼けたことがあるそうです


木の芯が使われている=良い木 だそうです



真ん中に木の継ぎ目が見えます




今回の整備工事では、現代製法の屋根瓦に葺き替えて屋根を
軽量化するのが大きな目的だそうです。

製作時に荒土を真空状態にする為、見た目は同じようでも
現代製法瓦の方が密度が高くて重いそうです。

再用古瓦は日当たり等環境の良い南面と東面の中央部分に土葺で、
現代製法瓦は空葺(桟木に釘で固定)で屋根の重さのバランスを取り
ながら葺き替えているそうです(約35,400枚)。


北東より見る



南西隅




西面





南東端から11列は創建当初の天平再用瓦
同じく南西隅から12列も
 


素屋根の3階からの風景。




現在正倉にかわって整理済みの宝物が収められている西宝庫(勅封倉)
東宝庫には染織品を中心とした整理中の宝物と聖語蔵経巻が収納




聖語蔵 (左端は大仏殿)
元は転害門内にあり(明治期に移築)約五千巻の経典を収納していた



次回の第5回現場公開は来年2月位に予定されていて
最後だそうです。
次は100年後位に修理するでしょうとのことです;

前の修理は100年程前だそうなので、見れたのはほんとに
幸運ですね~
正倉院をこんなに近くで見れることはもう無と思うので
次もやっぱりハガキを出してみようと思います。



工場跡事務室



この日は台風接近に伴って、日差しはそうでもないのですが
ともかく湿気が多くて、汗だくだくでした。

ということで、先月食べそびれた工場跡事務室のかき氷を食べに
行きました。
美味しく体がクールダウンしました。




梅のかき氷 700円だったかな?
中に白玉や餡・寒天などが入っていて楽しいかき氷です





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